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2016年05月21日
TREK 5200 OCLV
縁あって知人から譲ってもらう事になりました。
まずフレームだけにして簡単に清掃してみました。
ネジ式ヘッドパーツ、トップチューブ上の3点ワイヤーリードがいまや懐かしい工作ですね。
シートチューブの下端がBBの芯より前方にズレているのも特徴的です。
何年前のものか調べるため、サイクルスポーツの「別冊ツールドフランス特集」を読み返しました。
97年の機材紹介のページです。USポスタルサービスのTREK。
上の写真でほとんどのバイクに装着されているチネリ・スピナッチ。
1~2年は普通のステージレースでも装着を許されていたようですが
その後UCIルールで禁止になってしまったようです。
これも前オーナーが追加した物を譲り受けました。
当時のバイクに定番のコーラボトルが欲しくて、
最近エリートで売っているリバイバル品?を購入しました。
写真はやはり上のものと同じく97年のツールドフランス特集のページですが、
優勝ウルリッヒとパンターニはアルミ、ビランクはチタンのバイクでした。
フレームのアップです。カーボンの地肌がキレイです。
(多分)量産初のラグまでカーボンコンポジットのフレームですが
最近のものとは違い真円パイプとラグ部分は別個に成型されているようです。
フォーククラウンはアルミ、スレッドタイプのフォークコラムはスチールと手堅い造りです。
さて譲り受けた状態ではクランクは今で言うノーマルクランク、53-42-172.5という剛脚仕様のクランクが付いており、
Fメカ直付け台座もそれに合わせた位置に付いていました。
これでは自分にはとても踏めないので、コンパクトクランク用に取り付け位置の下がったFメカ台座を造り直す事にしました。
ホイールも元々の手組み32H・600ハブのものを磨いて微調整し使います。
ニップルはアルミで、前後あわせて重量1800gですが、スペックから想像するより軽く感じました。
試走で近所の峠に上りました。
しばらくぶりに乗ったのでタイム云々出来る脚力ではありませんが、
スピナッチは低速のヒルクライムでも色々なポジションで持ち替えられるのでそれなりに有用でした。
高級ロードと言う事でもっとカリカリしたバイクかと思っていましたが
意外にもゆったりと乗りこなす事が出来、ある程度のロングツーリングにも疲れにくいのではと感じました。